勃起の仕組みについて

性的興奮を覚えると、ペニス内部の海綿体と呼ばれるスポンジ状の筋肉が緩んで、その中に血液が流入することで硬さが増し、セックスが可能な状態になるのが勃起です。

勃起が可能になるのには、重要な2つのポイントがあります。
「自律神経」「テストステロン」です。

一言で言うと、自律神経は精神的な要素、男性ホルモンであるテストステロンは肉体的要素です。どちらが欠けても、ギンギンにはなりません。

 

ここでは、勃起をするための仕組みをまとめました。

「昨日は調子良かったけど、今日は全然だな。。。」なんて時、このページの事を思い出すと、勃たなかった時の原因が、すぐにわかるようになると思います。

また、勃たない原因がわかることで本当に必要なサプリや対策法も見えてくるでしょう。

自律神経と勃起の関係

勃起は、メンタル面でも非常に重要。どんな状態が一番勃起しやすいのかを書きました。

人間の自分の意志と無関係に働く神経を自律神経と言いますが、この自律神経には交感神経副交感神経の2種類があります。

交感神経は極端に言えば、身の危険が迫ったときに対応するときの神経です。この時は体の筋肉は緊張し、戦うか逃げるのか、絶えず身構えている状況です。

一方、副交感神経は、体がリラックスするときに活性化します。お風呂に入ったり、ご飯を食べたり、眠っている時にこの神経が作用します。

体の中ではどちらの神経も働いていますが、交感神経が活性化されている時は「交感神経優位」と呼び、副交感神経が活性化されている状態を「副交感神経優位」と言い、常にどちらかが優位の状態になっています。

交感神経優位の時は何らかのストレスが掛かっている状態なので、なるべく副交感神経が優位な方が健康的と言えます。

また、身に危険が迫っていなくても、糖尿病や高血圧でも交感神経の活動は高まります。

勃起時の自律神経は、副交感神経優位の状態、つまり、「リラックスしている時」でなければ勃起できない仕組みになっています。

確かに、戦いの最前線で戦っている時、仕事やスポーツに没頭している時、あるいは誰かとケンカをしてる時に、エロ画像なんぞ見せられても勃起するとは考えにくいです。これは、自律神経が交感神経優位の状態にあるからです。

勃起とは本来、女性とセックスをするために起こるので、リラックスした状態である必要があるわけです。女性と一緒に過ごして無くても、お風呂に入ったり、おいしいものを食べたり、あるいは一人でベッドに横になっている時など、副交感神経優位になっている時に、勃起が起きるのも極めて自然なことです。

逆に、勃起している時に電話で仕事の話を始めれば、ギンギン状態だったのがみるみるうちに縮んでいくと思います。電話で真剣に仕事の話をしながら、あるいは得意先のクレーム対応をしながら、勃起が続いていることはありません。

そうでなくても、日常的に仕事や人間関係などで極度のストレスを抱えている場合もまた、勃起は難しいと言えます。ストレス状態というのは、交感神経が一方的に緊張している状態だからです。

正常に勃起できるためには、まずはリラックス。メンタル的な部分で安定していることが大切ってわけです。

男ってメンタル面で結構デリケートな生き物です。(笑)

テストステロンと勃起の関係

精力の根源、男らしさを司る男性ホルモン「テストステロン」。これがなければ、勃起に必要な血流を生み出す 一酸化窒素は作られません。

勃起するためのもう一つのポイントが、男性ホルモンであるテストステロンです。このホルモンが低いと、いくらリラックスした状態でも勃起はしません。

勃起というのは、ペニスの海綿体が充血することにより起きます。つまり、大量の血液がペニスに流れ込む必要があります。

しかしなぜ、普段は血液が流れ込んでいかないのか。

それは普段、ペニスの筋肉が緊張していて血管を引き締めているから、血液が流れこまない仕組みになっているです。

ところが性的な刺激が加わると、体内の神経や血管から一酸化窒素(NO)というガスが作られます。この一酸化窒素は、血管を拡張してペニスの筋肉を緩めるように作用しますが、不足しているとうまく勃起が起きません。

「勃起ができない状態」≒「一酸化窒素不足」。

肉体的な原因で勃起ができない場合というのは、一酸化窒素不足になっている場合がほとんどです。この一酸化窒素を出す役割を担っているのが、テストステロンという男性ホルモンなのです。

EDの根本的な原因は、加齢ではなく血管の酸化

勃起不全が年齢による自然現象だと思ったら大間違い!EDは、下半身だけでなく、全身の病気の前兆とも言えます。

勃起能力が正常な人は、細胞や血管の「錆び」が少なく、EDの人は総じて酸化の度合いが高いことがわかっています。つまり、血管の老化がEDの大きな要因となっています。

性的刺激を受けた時、一酸化窒素が作用して陰茎の筋肉が緩み、内部の海綿体に血液が流れ込んで勃起すること、そして、この一酸化窒素を産生するのにテストステロンが働いていることは、「テストステロンと勃起の関係」で説明しました。

この一酸化窒素は、実は血管の中でも重要な働きをしています。

よく「血液がサラサラ」という表現で言われていますが、実際には血液にサラサラもドロドロもありません。どんな人の血液もサラサラです。

何が違うのかというと、血管の内側(内壁)の状態です。

血管の酸化

血管の内壁がツルツルであれば、血液は何の障害もなく流れます。ところが、何らかの原因で内壁に凹凸ができると、血液はスムーズに流れることができません。

これがいわゆる「血液ドロドロ」状態です。血液サラサラと言うより、血管ツルツルの方が厳密には正しい表現だと思います。

一酸化炭素には抗酸化作用があるため、血管内のサビを改善し、いわゆる血液サラサラ状態にすることがわかっています。

(血液ドロドロ ≒ 血管が錆びている = 一酸化窒素が足りてない → EDへ)

勃起不全になり、ペニスへの血管が錆び付いてきているということは、全身の血管が錆びついている可能性があります。

なぜなら、陰茎の動脈は1~2ミリ、心臓付近の動脈は3~4ミリ、脳の動脈では5~7ミリであり、全身の血管の劣化が進んだ場合、最も細い箇所から異常が起きる可能性が高いからです。

全身の血管が酸化し、弱っている可能性もありますから、「EDは脳梗塞や狭心症の前兆」といっても過言ではありません。

(血液ドロドロ ≒ 全身の血管が錆びている → 循環器周りの病気へ)

なので、

EDが単なる勃起が出来ないだけの加齢現象だと放っておくのではなく、体が発している警告の一つだと受け入れて、全身の改善を真剣に考えていくべきだと思います。

 

昔から「勃起不全になるのは歳のせい」と言われて、中高年になると半ば諦めてしまう人は少なくありません。

実際には、老化は老化でも「血管の老化」が原因なので、年齢だけが勃起をしなくなる理由では無いわけです。

たとえ80歳を過ぎていたとしても、テストステロンを高めに維持して一酸化窒素の産生を高め、血管の状態を正常に保つことができれば、勃起することや、セックスすることは十分可能ということです。

バイアグラと一酸化窒素の関係

バイアグラなどの勃起薬は、元々は心臓の血管の状態を改善するために作られた薬です。

一酸化窒素の働きが高まると、血管の機能が向上する効果があります。

バイアグラ
この効果を利用し、循環器の薬として作られた薬がバイアグラなわけですが、ペニスの血流も改善して勃起しやすくなったので、勃起薬として臨床導入されたんです。

勃起不全にバイアグラが効果的なのは、加齢による自然現象でなくて、血管の病気であるからなのです。

一酸化窒素を高めて血管を強くする!

男性機能を高めるのに最も重要な一酸化窒素。身の回りで一酸化窒素を高める方法を簡単にご紹介です。

一酸化窒素を摂り、血管を強くしていくには、サプリメントで摂ってしまうのが一番簡単ですが、身近にある食べ物でも一酸化窒素を活性化させることができます。

それは、スイカに多く含まれる「シトルリン」という成分。と言っても、スイカの赤くておいしい部分よりも、皮に近い白い部分の方がシトルリンは多く含まれています。その差はなんと、約2倍!

シトルリンはアミノ酸の一種でウリ科の植物全般に含まれていますが、その中でも、圧倒的に含有量が多いのがスイカなんです。

スイカ シトルリン

小玉スイカを半分食べると勃起薬を一回飲むのと同じくらい、一酸化窒素の産生が期待できるという研究報告があるほど、スイカの威力は絶大です!(食べるのは大変ですが・・・)

また、アルギニンという物質もシトルリンと同様に一酸化窒素を作る原料になりますが、体内への吸収効率はシトルリンの方が約250%も高いと言われています。

食べ物以外だと、硫黄温泉に入るのも一酸化窒素対策として効果が期待できます。「硫黄」ってところがポイントです。

硫黄温泉 一酸化窒素

硫黄には硫化水素という物質が含まれています。一酸化窒素は気体なので、作用する時間が短いのが弱点ですが、硫化水素には一酸化窒素の働きを長持ちさせる性質があり、天然のバイアグラ的存在です。

※ただし、硫黄温泉であればいいんですが、硫化水素自体は有毒なので気を付けてください。

彼女としっぽり硫黄温泉に浸かりながら、スイカを食べる。場合によってはこれだけでも勃起力の回復に効果があるかも?(笑)

 

以上、有名な一酸化窒素の活性法をご紹介しましたが、やはりサプリマン的には、シトルリン配合のサプリメント強壮成分が豊富に配合された精力剤を使うのがオススメです。

というのも、これらの方法を1、2回やったくらいでは、あまり大きな改善が期待できないからです。(汗)

たまに温泉に行ってはゆっくり浸かる分にはいいんですが、血管を強くてしなやかにするためには、一酸化窒素を日常的に補う必要があり、時間をかけて改善していかなければなりません。継続して硫黄温泉に浸かったりスイカを食べ続けるというのは、時間的にもコスト的にもあまり現実的ではありません。。。

それならば、毎日使えるサプリメントで対策する方が効率的ですし、いつでもどこでも簡単に飲めるのでお勧めです。

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